山に登ると所々に、ガーデナーが植えたのではないか?というような、自生したとは思えないおもしろい生え方をした植物が存在する。その植物は人間が手を加えたわけではなく、ただそこに勝手に生えてきているだけなのだが、もしかしたら名高い庭師がつくった庭園よりすばらしい物なのかもしれない。私はここを神が創った庭と呼ぶことにした。
名前 : ツクシイヌツゲ
名前に「ツゲ」がつくが、ツゲ科の野植物ではない。
小さくて厚い葉が密集する様子がは似ているが、そこから由来したのだろうか?
葉がやや大きくて薄く、やや細長く、枝に稜がある。イヌツゲの変種とされている。
四国と九州南部、伊豆諸島と中国に分布。五月に花が咲くという。
text by 東 花行 / Hanayuki Higashi