山に登ると所々に、ガーデナーが植えたのではないか?というような、自生したとは思えないすばらしい生え方をした植物が存在する。その植物は人間が手を加えたわけではなく、ただそこに勝手に生えてきているだけなのだが、もしかしたら名高い庭師がつくった庭園よりすばらしい物なのかもしれない。私はここを神が創った庭と呼ぶことにした。
名前 : ススキ
日本全国に分布するが、えびの高原のススキは地中から出る硫黄成分によって海老色に染まる(夏から秋にかけて)。昔は茅(カヤ)と呼ばれ茅葺屋根や家畜の餌に使っていたため、集落の近くには定期的に刈入れが出来るススキ野原があり、茅場と呼んでいたそうだ。秋に一度アップしたので今回はあえて冬の写真。
text by 東 花行 / Hanayuki Higashi