霧島を3Dにしてみた。
霧島連山は大きい!
たくさんのビューポイントがあって、どこからみれば一番美しいのか迷うほど。
都城盆地の山からの眺めなども穴場。もっと、霧島のナイスなビューポイントを探したい。
そこで、霧島のかたちをそのまんま3Dデータに変換して、ネットで眺めることはできないかと考えた。3Dなら、ぐるぐる回しながら、いろんな方向から霧島を眺めお気に入りにビューポイントを見つけることができる。それから、あたりをつけて現地に行ってみて3Dと現実を比べてみても面白いだろう。実際には川とか建物があって、見えない場所かもしれない。それはそれで、デジタル世界だけの霧島ビューポイントとして面白いだろう。
というわけで、以下、霧島を3Dにしてみるまでの、テックな格闘のプロセスを報告します。
まずは地理情報システム:GISのファイルからなんとかモデルデータを作れないかやってみた
とりあえず国土地理院さんへ
http://www.gsi.go.jp/
さすがというかなんというかどこにナニがあるやら・・
それでもなんとかダウンロードできる場所を発見したが
5m?10m? 250?2500?
標高5mのメッシュ???
とりあえず細かいデータがあればなんとかなるだろうと5mメッシュデータを
宮崎県~鹿児島県ダウンロードしてみた
(この辺りで嫌な予感はしてたが まぁなんとか やってみてからということで)
大量のXMLデータ・・・(↑こんなもんじゃございません^^;)
方法はまた今度まとめるということで
(行き当たりばったりだったので全然フローがまとまってない・・)
変換に変換を重ね・・
まぁある程度はそうなるかなって予想はしたものの・・
久しぶりにLightwaveのポリゴン表示が*****
プレビューするのに2分
回転させるのに2分
ポリゴンの裏っかわみるのに20分・・・
10mメッシュを落として一日目は終了!
数あるデータを変換・統合・変換・統合を繰り返し
当社にあるソフトウェアを引っ張りだして
最短で効率よくなんて贅沢は言ってられない
早くみてみたい!効率化なんて後回し!
Photoshopと3D法線マップを駆使しレンダリングまでこぎつけた
感動した・・
でも効率など考えてないからポリゴン数も半端ない
これが10mメッシュデータそのまんま
この段階で180万ポリゴンくらい
ここからポリゴン変動メッシュは無理なので
3~5万ポリゴンまで落とすと100Mクラスのインターネットならそこそこ
1~2万ポリゴンだとADSLクラスでもみれそうな感じです
古すぎるパソコンだと動かないかも
もともとなぜ始めたかというとリアルな地形をWebGLで表現できないかということ
WebGLとは(WIKIより http://ja.wikipedia.org/wiki/WebGL)
インターネットブラウザでグリグリ地形を動かしてみたいのです
ただしそこはインターネット制限がまだまだ多い
まずデータ量を落とすところから
GISデータは5mメッシュもあるのですが
そこまでのデータは建築のお仕事で私がやる土木の仕事ではないため
地形が感覚でつかめればいいので避けます
まだまだWebGLも発展途上ということですが
なんとか法線マップが動くとの情報を
数百万ポリゴンのデータをなんとか1万ポリゴンまで減らせた
数キロメートルメッシュクラスのデータで10mメッシュの細かさを実現できた
ZBrushのRemesherが便利すぎて泣ける
とりあえず既存サービスを活用して表示させてみた
もしよかったら下の画像クリック・ドラッグして動かしてみてください
(ただしブラウザやビデオカードなどの制限もあり表示できない場合もございます)
普段都城からみる霧島と同じように見えた
結構感動した・・
(写真は都城オフィスの近所から 2014/03/07)
これらのGISデータを元にレーザー刻印用データを作ってみた
地形の標高をレーザーの強さに置き換えてやってみたら思いの外うまくいった^^
一応標高と面積の比率を合わせてみた
合わせてみると山があんまり目立たない(当たり前ですね・・)
しかし思ったより出力出来てる
かろうじて韓国岳が判断できる
成功といっていいのでは
ただ・・筑後平野・・
ここだけは標高の低いところの面積が広いのかレーザーの出力が強すぎて何度も燃える・・
何度か板を燃やしつつも九州が完成した^^
text by 時任貴久