小林市東方仲間 仲間の田の神
タイプ:僧衣立像型
場所:小林市東方仲間
享保7年(1722)に造られ、県内で二番目に制作年代の古い田の神である。「仲間の田の神」は僧衣立像型で、唐獅子の彫刻してある台石の上に僧衣立像、蓮葉冠の田の神は、旧薩摩藩でも唯一のもので、仏像型に近いものといわれ特に珍しい。建立の年代も古く、両手には指の間に何かをさせる穴が作ってあり、右手にシャモジと左手には御幣をもっていて、衣の模様も非常に美しいものである。 田の神は市内各地に残存しているが、最近ペンキによる化粧直しが行われる事が増えてゆく中、仲間地区では現在も年に一回ベンガラを使用した化粧直しをするなど、保存状態も非常に良い貴重な文化財である。