二原(にわら)の田の神
タイプ:農民型
場所:小林市大字真方字北二原
着衣など見ると菩薩像と見間違えるほどだが、冠物や持ち物などから判断すると田の神舞に見られる踊り手の姿のようでもあり、まことに穏やかな顔立ちの田の神である。
この田の神は余程恵みをもたらされる神様と見え、昭和52年5月18日夜から19日の朝にかけて、「おっとい田の神」に会い、突然消えて、地区民をやきもきさせたが、6月8日にもとの場所から300m離れた田んぼのあぜに焼酎1本と置手紙と共に返還された。
手紙の内容は、「私は宮崎県農民連盟の要請により諸県地方を漫遊してきた、参院選と米価の引き上げ要請のためしばらく留守にしていた、大変お騒がせして迷惑をかけました、もうどこにも出張しないので、今までどおりに付き合っていただきたい。どうかよろしく」というようなものであった。